このページでは野菜別に残留農薬の落とし方について解説していきます。野菜ごとに残留農薬不安度についても不安度が高い低いなどの内容にも触れています。
Contents
- 化学農薬(残留農薬)・肥料の落とし方
- 野菜の下準備の基礎知識
- 特に残留農薬が多く注意したい野菜:
- 花菜(ブロッコリー・カリフラワー):
- 葉菜(ほうれん草・小松菜・春菊・菜の花・チンゲンサイ・ニラ・クレソン)
- 白菜・レタス・キャベツ・サラダ菜
- きゅうり(ハウス)・トマト(特にハウス栽培)・ピーマン・かぼちゃ(海外産)
- 茎菜
- セロリ
- 枝豆(国産)・いんげん(国産)・さやえんどう(国産)
- 根菜(だいこん・かぶ・人参・ごぼう・れんこん・玉ねぎ)
- 芋(じゃがいも・さつまいも・里芋・山芋)
- きのこ類(しいたけ・しめじ・えのきだけ・まいたけ・エリンギ・マッシュルーム・なめこ)
- 香味野菜・薬味野菜(しょうが・にんにく/青じそ・みょうが)
- かんきつ類(レモン・ゆず・すだち)
- まとめ農薬の落とし方
化学農薬(残留農薬)・肥料の落とし方
野菜の下準備の基礎知識
①ゆでこぼし:
ゆでた後のお湯を捨てる( 料理に下ゆでしたお湯を使用しないで下さいという意味)
→ゆでる際、野菜を切る(房に分ける)ことで熱湯との接触面が広くなり、農薬が出やくります
※さらに塩や酢を加えることにより、農薬を引き出す効果を高められます!
②ふり洗い:
左右に動かし洗うという意味
特に残留農薬が多く注意したい野菜:
- 葉菜(ほうれん草・小松菜・春菊・菜の花・チンゲンサイ・ニラ・クレソン)
- きゅうり(ハウス栽培)・トマト(特にハウス栽培)・ピーマン・かぼちゃ(海外産)
- セロリ・パセリ・しそ
花菜(ブロッコリー・カリフラワー):
残留農薬不安度 | 弱 |
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注意点・備考 | 食べる芯の箇所が葉に覆われているので安心 |
残留農薬・肥料の落としかた | 1.小房に分け沸騰水に2~3分つけ、虫やごみを取り除く 2.湯に小さじ1の塩/酢を加えで、3分ぐらいゆでこぼす ※ブロッコリーには塩、カリフラワーには酢が合います |
葉菜(ほうれん草・小松菜・春菊・菜の花・チンゲンサイ・ニラ・クレソン)
残留農薬不安度 | 強 ※アク抜きが必要な野菜 |
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注意点・備考 | 病害虫に弱く、葉菜の成長を助ける肥料に含まれる硝酸をためやすい 硝酸には発ガン性があるので過剰摂取しないよう心がけましょう! |
残留農薬・肥料の落とし方 | 1.根を水につけ葉をシャキッとさせてから根元と葉の間の泥をよく落とし、全体を流水でよく洗う ※アク抜きが必要な葉菜のみ (1.’5分水につけアクを抜く) 2.5回ほどふり洗いをする ※アク抜きが必要な葉菜のみ (2.’葉菜を食べるサイズに切り、熱湯で1~2分ゆで、再び流水でふり洗い後、水気を絞る) |
白菜・レタス・キャベツ・サラダ菜
残留農薬不安度 | 中 |
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注意点・備考 | 病害虫・病気に弱いが、外側の葉をむけば問題はない |
残留農薬・肥料の落とし方 | 1. 農薬のかかった外側の葉を1枚むく 2.流水でよく洗う ※キャベツを生で食べる場合、3分水につける ※レタス・サラダ菜は手でちぎる(包丁による変色を防ぐ) ※サニーレタスは1枚ずつはがし流水後、5分水につけた後にふり洗いする |
果菜(きゅうり・トマト・ピーマン・なす・かぼちゃ・しし唐辛子・ゴーヤ・オクラ)
残留農薬不安度 | 弱 |
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注意点・備考 | きゅうり(露地)・なす・かぼちゃ(国内産)・ゴーヤ・オクラ 病害虫に強く、生育も早いので安心 |
残留農薬・肥料の落とし方 | 1. 流水で30秒、水洗いをする ※ より念入りに行う場合塩をふり3分おいた後、流水で洗い流す(オクラは熱湯でサッとゆで水で冷やす) ※ 塩水でなすは5分アク抜き、ゴーヤは10分で苦みとりをとる ※ 塩もみでオクラの表面のうぶ毛をとり、ヘタとガクを包丁で処理する ↓ここからはかぼちゃのみ 2. 皮を念入りに洗い表面の農薬をおとし、かすりむきをする |
きゅうり(ハウス)・トマト(特にハウス栽培)・ピーマン・かぼちゃ(海外産)
残留農薬不安度 | 強 |
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注意点・備考 | 病害虫に弱く農薬をかける回数が多く、殺菌剤・殺虫剤の残留が多い ※輸入ものはポストハーベスト農薬の可能性が大きく不安 |
残留農薬・肥料の落とし方 | 1. 流水中で30秒ぐらい手でこすってよく洗う 2. 熱湯にくぐらせる ※ トマトは湯むきするとより効果的 ※ ピーマンはカット後、熱湯で1分かためにゆでこぼし冷やす ※ かぼちゃは煮る場合はかぼちゃの表面が透き通ったところでお湯をすてる |
茎菜
残留農薬不安度 | 弱 |
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注意点・備考 | アスパラ・ねぎ・もやし アスパラは病害虫に強く、ねぎは土を被せてあるので食べる部分に農薬がかからず安心 ※ただしアメリカ産のアスパラガスは除草剤が使用されている可能性があるので国内産を選びましょう ※もやしは暗所で、短期間で作るので農薬を使用しないケースが多い |
残留農薬・肥料の落とし方 | 1.( ねぎは表皮1枚をむいてから土が多くついている根の部分を中心に)水洗いする ↓ここからはアスパラのみ 2.2分ゆでこぼしする |
セロリ
残留農薬不安度 | 強 |
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注意点・備考 | 生育期間が長く、病害虫に弱いため農薬の使用量が多い(パセリとしそも同様) |
残留農薬・肥料の落とし方 | 1. 葉先を節のところで折り、流水で1~2分よく洗う 2.小口に切り、酢水(水3カップに酢を大さじ1)に5分ぐらいさらした後、水洗いする 3. セロリの葉の部分を食べる場合、ゆでこぼしを行う ※ 葉の部分に1番農薬が1番かかっているので、ゆでこぼし後に念入りに水でふり洗いを行う |
枝豆(国産)・いんげん(国産)・さやえんどう(国産)
残留農薬不安度 | 弱 |
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注意点・備考 | 農薬はサヤの部分でとまるので安心 ※ 中国産の冷凍ものは多くの残留農薬が見つかった例があるので注意を! |
残留農薬・肥料の落とし方 | 1.水洗い後、塩もみしをしてゆでる(枝豆は塩もみしながら表面のうぶ毛をとり除く) 2.ざるに広げふり塩をして冷やす( 塩もみとゆでこぼしで、残っている農薬を溶出する ) |
根菜(だいこん・かぶ・人参・ごぼう・れんこん・玉ねぎ)
残留農薬不安度 | 弱 |
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注意点・備考 | 可食部が地下(土の中)のため安心。ただし地上の葉の部分は凸凹があるため残留農薬の心配がある ※ハウス栽培のごぼうは殺虫剤、輸入ものの玉ねぎはポストハーベストが残留している不安があるので避ける |
残留農薬・肥料の落とし方 | 1.流水の中で30秒程度、こすり洗いをする 2.皮をむく(この時点の残留農薬の心配はほとんどなくなる) ※すぐに調理しない場合、葉は水分が抜ける原因なのですぐに切り離す ※ 葉の部分食べる場合、流水中でよく洗い2cmに切り、熱湯で2分ぐらいゆでてから調理する ※ごぼう・れんこん・不透明のだいこんは酢水に10~15分さらしアクを抜く(うまみを逃さないよう必要以上アク抜きは行わない) ※玉ねぎは水に10~15分さらし、辛みを抑えます(途中に1度水をとりかえる) |
芋(じゃがいも・さつまいも・里芋・山芋)
残留農薬不安度 | 弱 |
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注意点・備考 | 可食部が地下(土の中)のため安心 |
残留農薬・肥料の落とし方 | 1.流水の中で30秒程度、こすり洗いをする 2.皮をむく ※じゃがいもの芽・緑色に変色した皮に毒素(ソラニン)が含まれるので、芽を丁寧に取り除く ※里芋・山芋を調理中、手にかゆみが出たら酢を手にぬり緩和できます 3.酢水に5~10分ほどつけアクを抜き、流水でぬめりをとる ※里芋はアク抜きする必要はないので塩をもむこみ流水でぬめりをとるだけでOK!(お湯で茹でたあと、流水でぬめりをとる) |
きのこ類(しいたけ・しめじ・えのきだけ・まいたけ・エリンギ・マッシュルーム・なめこ)
残留農薬不安度 | 弱 |
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注意点・備考 | 栽培に多くの農薬が使われることは少ない(その中でも1番使用量が少ないのはしいたけ) ※中国産は殺菌剤とカビ防止剤が使われている可能性が高いので極力避ける |
残留農薬・肥料の落とし方 | 1.水で洗わずキッチンペーパーで汚れをふく 2.包丁で調理する大きさに切る ※エリンギなど手でさけるものは包丁を使わない方が味が浸みこみおいしい ※なめこは熱湯をかけ余分なぬめりと臭みを除く |
香味野菜・薬味野菜(しょうが・にんにく/青じそ・みょうが)
残留農薬不安度 | 弱 |
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注意点・備考 | 栽培に多くの農薬が使われることは少ない ※中国産は殺菌剤とカビ防止剤が使われている可能性が高いので極力避ける |
残留農薬・肥料の落とし方 | 1.流水でこすり洗いをする 2.包丁で軸(にんにくの場合は芯)をとる(しょうがは皮をむく) ※しょうが・にんにくを炒めるときは香りを出すため湯温が低いときから焦がさず炒める ※青しそとみょうがは水でアク抜きをする(特にみょうがはアクが強い) |
かんきつ類(レモン・ゆず・すだち)
残留農薬不安度 | 中 |
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注意点・備考 | 栽培に多くの農薬が使われることは少ない ※中国産は殺菌剤とカビ防止剤が使われている可能性が高いので極力避ける |
残留農薬・肥料の落とし方 | 1.流水30秒、よくこすり洗いをする 2.皮をむき果汁を絞り出す |
まとめ農薬の落とし方
野菜に付着した農薬を落とすには、流水で丁寧に洗うことが基本です。
葉物野菜は一枚ずつ流水で洗い、根菜類は皮をむくか、ブラシでこすり洗いを行います。
塩や重曹を溶かした水に浸けると農薬が除去されやすくなる場合もあります。
ただし、らでぃっしゅぼーやなどの有機栽培や無農薬表記がある場合でも、表面に付着した土や汚れを取り除くために洗浄が必要です。
適切な洗浄を行うことで、農薬残留のリスクを軽減し、安心して野菜を摂取できます。