LinuxとWindowsサーバーの2種類選べるVPSのレンタルサーバーとして人気の「WebARENA Indigo(ウェブアリーナ・インディゴ)」の仕様、特徴、キャンペーンなどを分析して仕様と機能が分かりやすいスペック表にしました。
また、利用するメリット・デメリットも解説するとともに、WebARENA IndigoのVPSの口コミは本当か?評判も調査しました。
このページは元大手電機メーカーのSI営業として大規模システム向けエンタープライズサーバーの提案/販売に携わっていた株式会社Crepas 代表取締役 牧村和慶が執筆・監修しています。
WebARENA Indigoの特徴とは?
WebARENA Indigo(ウィンサーバー)はNTTコミュニケーションズ子会社の株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ(NTTPC)が運営するレンタルサーバーで、企業向けネットワークサービス、データセンター事業など行うNTTグループの企業です。
今回紹介するWebARENA IndigoはVPSのレンタルサーバーとなっており、上位プランのWebARENA Indigo Proの他、共用サーバーのWebARENA SuiteXも展開しています。
WebARENA Indigoの最大の特徴はWindows ServerとLinux環境を選択できるほか、多彩なプランを低価格で使えるところにあります。NTTグループならではの使いやすさと高稼働率、安定性などの信頼性も特徴となっています。
WebARENA Indigoは低価格ですが、業界でも比較的高スペックなのでコスパが良いと評価されているので、初めてVPSを使う方だけでなくVPSの乗り換えを考えておられる方にもおすすめとなっています。
Windows ServerのVPSとして競合にWinserverといったサービスもありますが、WebARENA Indigoは35,000以上のVPS環境を構築するなど実績数も多いのでWindows環境のVPSをお探しの方も十分検討できます。
ちなみに、Windowsサーバーはテレワークの仮想デスクトップ環境の構築にも便利なので今非常に注目を集めていますので、多数社員のリモートデスクトップによるテレワーク利用にもおすすめです。
WebARENA Indigoの主なプラン
WebARENA Indigoは以下のプランで構成されます。目的に応じて適切なプランを選択してください。
- Windows Server
- Linux
ここではWindows ServerのVPSとLinuxについてスペックを解説していきます。
なお、上位VPSのクラウドサーバーWebARENA IndigoProもありますが、そちらについては以下の記事で解説しています。
Windows VPSの仕様とスペック
WebARENA IndigoのWindows VPSのサーバー仕様とスペックは以下の通りです。
最小プランなど主要な売れ筋プランのスペックを紹介します。
プラン名 | Windows VPS | 1G | 2G | 4G | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
費用・コスト | 初期費用 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | |
月額料金 | 902円 | 1,740円 | 3,410円 | ||
基本スペック | サーバ種別 | VPS | VPS | VPS | |
ディスク容量 | 50GB | 100GB | 200GB | SSD | |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | ||
CPU | 2vCPU | 3vCPU | 4vCPU | ||
OS | Windows Server | Windows Server | Windows Server | Windows Server 2022 Datacenter Edition, 2019も対応 | |
仮想化エンジン | 要確認 | ||||
グローバルIP | 1 | 1 | 1 | 固定IPv4 | |
root権限 | ○ | ○ | ○ | ||
回線速度 | 100Mbps上限 | 100Mbps上限 | 500Mbps上限 | バックボーン960Gbps | |
データセンター | 日本国内 | 日本国内 | 日本国内 | ||
耐障害性 | RAID | RAID6 | RAID6 | RAID6 | |
バックアップ | ◯ | ◯ | ◯ | 2週間に1回、1世代バックアップ |
上記の他、上位のスペックのプランとして、8G, 16G, 32Gのプランが用意されており、共用回線は1Gbpsを上限としています。
なお、オプションとしてリモートデスクトップ(RDS)が利用可能で、Windows Server2019(RDS-enabled)を利用でき、50ライセンスまで追加可能です。
WebARENA Indigo Linuxの仕様とスペック
WebARENA IndigoのLinuxサーバーの仕様とスペックは以下の通りです。
プラン名 | Linux VPS | 768MB | 2G | 4G | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
費用・コスト | 初期費用 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | |
月額料金 | 319円 | 814円 | 1,630円 | ||
基本スペック | サーバ種別 | VPS | VPS | VPS | |
ディスク容量 | 20GB | 40GB | 80GB | SSD | |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | ||
CPU | 2vCPU | 3vCPU | 4vCPU | ||
OS | CentOS他 | CentOS他 | CentOS他 | Ubuntu、Rocky、AlmaLinux、Debian、Oracle Linuxなど | |
仮想化エンジン | KVM | ||||
グローバルIP | 1(IPv6) | 1(IPv4, IPv6) | 1(IPv4, IPv6) | 1Gプラン以上はIPv4, IPv6に1個ずつ供与 | |
root権限 | ○ | ○ | ○ | ||
回線速度 | 100Mbps上限 | 100Mbps上限 | 500Mbps上限 | ||
データセンター | 日本国内 | 日本国内 | 日本国内 | ||
耐障害性 | RAID | RAID6 | RAID6 | RAID6 | |
バックアップ | ◯ | ◯ | ◯ | 2週間に1回、1世代バックアップ |
上記の他、上位のスペックのプランとして、8G, 16G, 32Gのプランが用意されており、共用回線は1Gbpsを上限としています。
KusanagiのOSにも対応していますが、メモリは2GB以上からとなっています。この他、スナップショットの保存やDNSの編集も可能です。
WebARENA Indigoのメリット・デメリット
メリット~こんな方におすすめです
とにかく、安価にLinuxまたはWindowsのVPS環境を構築したい方におすすめです。
Windowsの仮想環境なら業界的にも安いので、特にWindows環境のVPSをお探しならWebARENA Indigoはおすすめできます。
一番のウリはリモートデスクトップ(RDS)に対応しているので法人環境のWindowsリモートデスクトップを複数社員向けに構築するなら非常に便利です。
Linux環境ならKUSANAGIに対応しており、表示速度の高速化とWordPress環境の構築も視野に入れるならおすすめです。
それぞれ4G以上がコスパ的にも良いのと、4Gからは共用回線のネットワーク帯域が500Mbpsにアップしているので、できれば4Gプラン以上が良いでしょう。
デメリット~こんな方にはおすすめできません
他社のVPSと比較しても安価ではありますが、Linuxについてはこれといって強い特徴があるわけではありませんので、既に利用目的やサービス要件などが決まっているようなら当サイトのVPS比較表を確認して検討してもて良いと思います。
コントロールパネルは若干簡素に作られているので、初心者の方で使いやすいVPSを求めるなら他社でも良いかもしれません。
また、ディスクやメモリなどのスケールアップには現時点で対応していないので、今後に期待したいところです。
Webサイト運営がメインで料金面が気になるなら共用サーバーのほうが良いので安いレンタルサーバーも検討してみてください。
VPS全般については以下の記事も参考にしてみてください。
WebARENA Indigoの口コミ・評判を専門家が分析
WebARENA Indigoの口コミは本当か?多くのウェブサイトで言われていること、評判はどうなのか。
WebARENA Indigoはどちらかといえば法人向けとなっており、知名度はそれほど高くありません。
ただ、小規模法人において低価格でVPS環境を構築したい方には特に評価が高いです。
WindowsのWebサービスを構築するというより、リモートデスクトップに主眼を置いているVPSですので、社外サービスというより社内用システムとして使うのが良いでしょう。
この他、FXの取引にリモートデスクトップ環境として1つアカウントを持つ方も多いので個人利用でFX用途でも評価が高くなっています。
スケールアップやディスク追加などは現時点ではできない点は不満な口コミがありますが、その他は全般気に評判は良好です。
まとめ
以上がWebARENA Indigoの口コミ、評判を専門家目線で解説しました。
WindowsとLinuxのVPSについて仕様やスペックについても紹介しました。
WebARENAシリーズはVPSの他、クラウドサーバーのIndigo Pro、共用サーバーのSuiteXやGPUプラン(AI・ディープラーニング向け)のサービスも用意されています。