Windowsサーバーのレンタルサーバーとして人気の「Winserver(ウィンサーバー)」の仕様、特徴、キャンペーンなどを分析して仕様と機能が分かりやすいスペック表にしました。
また、利用するメリット・デメリットも解説するとともに、Winserverのレンタルサーバーの口コミは本当か?評判も調査しました。
このページは元大手電機メーカーのSI営業として大規模システム向けエンタープライズサーバーの提案/販売に携わっていた株式会社Crepas 代表取締役 牧村和慶が執筆・監修しています。
Winserverの特徴とは?
Winserver(ウィンサーバー)は大阪のアシストアップ株式会社が運営するレンタルサーバーで、1998年創業の比較的老舗の企業です。
主にサーバー関連事業を中心に展開しており、VPSとして人気のミライサーバーも展開しています。
Winserverの最大の特徴はWindows ServerをベースにVPSや共用サーバー、専用サーバー、仮想デスクトップ、クラウド・ホスティングなどを展開しており、用途や目的に応じて選ぶことができます。
多くの事業者Linux系のOSでサーバーを運用していますが、WinserverはWindows OS(ウインドウズ)によるサーバーとなっています。
VPSはある程度、UNIX系の知識が必要と言われていますが、WinserverはWindows Serverが主体のため慣れ親しんだ操作性がメリットになります。
データベース利用などもMySQLと同様にWindows SQL Serverが使えて、Apacheに代わるIISも使えますので、WordPressなどの利用も問題ありません。
Windowsのデスクトップで利用している方にとって仮想デスクトップでも操作性など親和性が高いので使いにくいということはないでしょう。
Winserverの主なプラン
Winserverは以下のプランで構成されます。目的に応じて適切なプランを選択してください。
- Windows VPS
- 仮想デスクトップ
- 共用サーバー
- 専用サーバー
- クラウドマネージド
ここではWindows ServerのVPSと共用サーバーについてスペックを解説していきます。
Windows VPSの仕様とスペック
WinserverのWindows VPSのサーバー仕様とスペックは以下の通りです。
ここではSSDの料金プランを掲載しています。他に大容量ですがHDDのプランもあります。
プラン名 | Windows VPS | VPS23-1G | VPS23-2G | VPS23-4G | VPS23-6G | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
費用・コスト | 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
月額料金 | 1,045円 | 2,090円 | 3,850円 | 6,160円 | ||
基本スペック | サーバ種別 | VPS | VPS | VPS | VPS | |
ディスク容量 | 120GB | 150GB | 250GB | 400GB | SSD | |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 6GB | ||
CPU | 仮想3コア | 仮想4コア | 仮想6コア | 仮想7コア | ||
OS | Windows Server | Windows Server | Windows Server | Windows Server | Windows Server 2022 / 2019 / 2016 |
|
仮想化エンジン | Microsoft Hyper-V | |||||
グローバルIP | 1 | 1 | 1 | 1 | 固定IPv4 | |
root権限 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
回線速度 | – | – | – | – | バックボーン960Gbps | |
データセンター | 日本国内 | 日本国内 | 日本国内 | 日本国内 | ||
耐障害性 | RAID | RAID50 | RAID50 | RAID50 | RAID50 | |
バックアップ | – | – | – | – | 自身で行う必要あり |
上記の他、上位のスペックのプランとして、VPS23-32Gプランや64Gプランまで用意されており、最大でメモリ64GB、仮想14コア、2400GBの大容量ディスクを完備しています。
Windows VPSとなりますが、通常のLinux系とは異なり、Windowsとの親和性が高いので、Windows環境が必要なアプリケーション、Webサービスなどで活用できます。
Winserverの共用サーバー仕様とスペック
Winserverの共用サーバーの仕様とスペックは以下の通りです。
プラン名 | Winsersver | STARTER2019 | EXPERT2019 | PRO2019 | Windows Server 2019 |
---|---|---|---|---|---|
費用・コスト | 初期費用 | 2,200円 | 2,200円 | 4,400円 | |
月額料金 | 990円 | 2,750円 | 4,180円 | 年一括払いの場合の月額換算料金 | |
基本スペック | サーバ種別 | 共用サーバー | 共用サーバー | 共用サーバー | |
ディスク容量 | 25GB | 60GB | 250GB | Web+mail+DBの合計 | |
マルチドメイン | 1 | 1 | 1 | ||
サブドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | ||
日本語ドメイン | – | – | – | ||
グローバルIP | – | – | – | ||
CRON | – | – | – | ||
稼働率 | 99.99% | 99.99% | 99.99% | ||
データセンター | 日本国内 | 日本国内 | 日本国内 | 大阪 | |
Web関連 | FTP | ○ | ○ | ○ | |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 従量課金で追加可能 | |
アクセス解析 | ○ | ○ | ○ | ||
メール関連 | メールアドレス | 50 | 100 | 無制限 | 5-20GBの容量制限あり |
Webメール | ○ | ○ | ○ | ||
メーリングリスト | ○ | ○ | ○ | ||
ウイルスメール駆除 | ○ | ○ | ○ | ||
迷惑メールフィルタ | ○ | ○ | ○ | ||
スクリプト | 独自CGI/SSI | ○ | ○ | ○ | FastCGIを利用可能。SSIは要確認 |
Perl | ○ | ○ | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
Python | – | ○ | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
Ruby | ○ | ○ | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
PHP | ○ | ○ | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
データベース | SQL Server | ○ | ○ | ○ | SQL Server 2017 10-30GB容量制限あり |
SSL サーバ証明書 |
共用SSL | ○ | ○ | ○ | |
独自SSL | オプション | オプション | オプション | ||
CMS | Movable Type | – | – | – | |
WordPress | ○ | ○ | ○ | ||
Xoops Cube | ○ | ○ | ○ | ||
その他 | – | – | – | ||
オンライン ショップ |
EC-CUBE | – | – | – | |
ダヴィンチカート | – | – | – | ||
ネットショップ オーナー |
– | – | – | ||
その他 | – | – | – | ||
グループウェア | サイボウズ Office |
✕ | ✕ | ✕ | |
サポート | 電話・メール | ○ | ○ | ○ | 平日9:00~17:00、通話料無料フリーダイヤル |
SQL Serverは使えてWordPressやEC-CUBEは利用できるのですが、マルチドメインは登録するドメイン1つのみなのでWebサイトは一つしか使えないのが残念なところです。
VPSのメリット・デメリット
メリット~こんな方におすすめです
とにかくWindows Serverということがそのものがメリットです。Linuxに経験がない人でも扱える親和性の高さがポイントです。
詳しい技術の知識が不要とまではいいませんが、操作性が高いので理解がしやすく長く運営するなら使いやすいので便利です。
もちろんサポートも充実していますので普段Windows Serverを使ったことがない人でも遅くても1営業日で回答をしてもらえるので安心です。
他にもLinux系と比較してWindows Server のVPS料金は高くなりがちですが、Winserverは最小プランで1,000円程度から使えるので比較的費用を抑えて利用できるのも特徴です。コスパを考えるとメモリが2GB、4GB以上から使いたいところです。
メモリについては、仕様の通りで普段は動作しますが、オーバーした場合は一時的に確保されたメモリを使えるのでアプリケーションの問題などで容量以上に使ってメモリ破壊されるのを防いでくれるのもありがたいですね。
稼働率についても99.9%実績ですので、まずサーバーダウンしないという安心感があります。Linux系と比べると不安定さなどはどうしても印象としてありますが、WinserverはWindows VPS専門に扱っていますので安心して運用ができるでしょう。
共用サーバーについてもWindows serverで構成されているのは管理面ではメリットです。
デメリット~こんな方にはおすすめできません
第一にLinux系のOSでないと想定するアプリケーションに問題が生じる場合は利用できません。
まずはサービスの要件をしっかり確認した上でWindows VPSでも問題ないか確認してください。
料金についても、Linux系と比べて若干割高になりますので料金重視ならLinuxを使ったVPSを選択してください。
それでも他のWindows VPSを使ったサービスより若干安いのでWindows VPSを選択するならWinserverが良いと思います。
共用サーバーについてもディスク容量やマルチドメインに対応していないなどスペックが劣ることや、料金面では少し割高感があるので安いレンタルサーバーをお探しなら他社もあわせてみておくと良いでしょう。
Winserverの口コミ・評判を専門家が分析
Winserverの口コミは本当か?多くのウェブサイトで言われていること、評判はどうなのか。
Winserver自体の知名度はそれほど高くありませんので、他社と比べて口コミは多くなく、評判については良いも悪いもあまり耳にしませんが、Windows Serverに限ったジャンルとしての知名度は高い印象です。
あまり世の中には出ていませんが、多くの大手企業のWebサイトや社内システムでWindows Serverを活用しておりますので、技術力とサポート力は高く評価されている印象です。
Windows Serverで大規模なシステムを運用しようとするとSI企業に依頼することになりますが、安価に小規模なシステムを構築したいならWinserverが選ばれることが多いようです。
Windows VPSとして小規模法人が選択するならサポートも充実しており、稼働率も高いサービスという観点でおすすめです。
- 1998年創業の老舗企業でWindows Serverに強い!
- Windows VPSの他、仮想デスクトップやクラウドマネージドなども選択可能
- サーバー移行支援、オンライン相談会などサポート面も充実
- 稼働率99.99%実績!14日間のお試しもOK
種別 | VPS, 仮想デスクトップ, 共用サーバー, 専用サーバー, クラウドマネージド ※Windows Server環境 |
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月額料金 | 1,045円~64,900円(VPS23-1G~VPS23-64G)※Windows VPS 990円~4,180円 ※共用サーバー |
メモリ | 1GB~64GB ※Windows VPS |
ディスク容量 | 120GB~2400GB/SSD ※Windows VPS 25GB~250GB ※共用サーバー |
CPU | 仮想1コア~仮想14コア ※Windows VPS |
仮想化エンジン | Hyper-V |
SLA | -(稼働率99.99%) |
\14日間のお試し利用OK/
まとめ
以上がWinserverの口コミ、評判を専門家目線で解説しました。
主にWindows VPSについて仕様やスペックについても紹介しました。
Windows Serverで構築されたVPS、仮想デスクトップ、クラウド・ホスティング、共用サーバーをご検討ならWinserverをチェックしてみてください。