KDDIウェブコミュニケーションズ社が提供するレンタルサーバー、「CPI ビジネススタンダード」の仕様、特徴、キャンペーンなどを分析して仕様と機能が分かりやすいスペック表にしました。また、利用するメリット・デメリットも解説するとともに、ビジネススタンダード共用サーバーの口コミは本当か?評判も調査しました。
このページは元大手電機メーカーのSI営業として大規模システム向けエンタープライズサーバーの提案/販売に携わっていた株式会社Crepas 代表取締役 牧村和慶が執筆・監修しています。
CPIの共用サーバー「ビジネススタンダード」の特徴とは
CPI ビジネススタンダードはKDDIグループのKDDIウェブコミュニケーションズ社が提供する共用型レンタルサーバーです。
大手企業・官公庁・外資系企業など確かな技術と安定したサービス品質を買われて15年以上に渡って実績を伸ばしてきました。
業界的な図式だとNTT系と競合するのでNTTコミュニケーションズのレンタルサーバーがライバルでしょうか。特徴的なのは全般的に高スペックである点です。
ディスク容量、マルチドメイン、メール(アカウント・メルマガ・メーリングリスト)、FTPアカウント、データベースが何とスペックが高いのに共用サーバーである点が大きなポイントになります。
共用サーバーでも高スペックとなっているので9割以上が法人利用となっています。
サーバ仕様・スペック表
CPI 共用サーバー「ビジネススタンダード」のサーバーの仕様は以下の通りです。
主な機能やスペックについてプラン毎にまとめました。
→→表は右にスクロールできます→→
プラン名 | CPI ビジネススタンダード | ||
---|---|---|---|
費用・コスト | 初期費用 | 0円 | 12ヶ月契約のみ無料、その他は22,000円 |
月額料金 | 4,180円 | 12ヶ月契約時 | |
基本スペック | サーバ種別 | 共用サーバー | |
ディスク容量 | 300GB+200GB | Web300GB+メール200GB | |
マルチドメイン | 10個 | マルチドメイン1つあたり100GB | |
サブドメイン | ○ | 5種のARENA指定のサブドメインが利用可能 | |
日本語ドメイン | ○ | ||
グローバルIP | 1個 | マルチドメインは共用IP | |
CRON | ○ | ||
稼働率 | 100% | 100%SLA保証 | |
データセンター | 日本国内 | 東京23区内 | |
Web関連 | FTP | ○ | |
転送量 | 無制限 | ||
アクセス解析 | ○ | アクセスログ分析としてAWStats, Webalizer, Analogが利用可能 | |
メール関連 | メールアドレス | 無制限 | |
Webメール | ○ | ||
メーリングリスト | 50個 | ||
ウイルスメール駆除 | ○ | ||
迷惑メールフィルタ | ○ | ||
スクリプト | 独自CGI/SSI | ○ | 利用規約を確認すること |
Perl | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
Python | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
Ruby | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
PHP | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
データベース | MySQL | 5個 | 1データベースあたり100MBまで |
SSL サーバ証明書 |
共用SSL | ○ | |
独自SSL | オプション | デジサート、ジオトラスト クイックSSL プレミアム、セコムパスポート | |
CMS | Movable Type | ○ | |
WordPress | ○ | インストーラ付き、データ移行ツールあり | |
Xoops Cube | – | Xoops Cube Legacy | |
その他 | – | Pukiwiki, NetCommerce他 | |
オンライン ショップ |
EC-CUBE | ○ | インストーラ付き、データ移行ツールあり |
ダヴィンチカート | – | ||
ネットショップ オーナー |
– | ||
その他 | – | ||
グループウェア | サイボウズ Office |
× | 独自グループウェアのグループウェア(iQube+)が利用可能 |
サポート | 電話・メール | ○ | 電話:平日10:00~18:00 オプションで24時間365日対応の電話・メールによるサポートあり |
CPIビジネススタンダードのメリット・デメリット
メリット~こんな方におすすめです
ディスク容量、マルチドメイン、メール、データベース全て高スペックに利用可能なので主に法人向けの大規模サイトなどを運営するのにおすすめできます。さらに稼働率のSLAは何と100%保証なのでサービスを止められない法人事業やビジネス用途にぴったりです。
実際に多くの名のしれた大企業はCPIのサービスを使っています。
このCPIは多くのサービスを共用サーバーとは思えないくらい高スペックに使えるということで、いろいろな使い方が可能です。
上記したようにディスク容量が大容量の場合、何かファイルをアップロードして自由にダウンロードさせるようなサービスにも利用可能です。
ただし、ディスク容量についてはあくまで共用サーバーなのでサーバーの性能を著しく影響させるような使い方をされた場合は制限が入る可能性があるようです。
マルチドメインにも対応しているので複数サイト作成も自由に行えます。
メールについてはメールアカウント、メーリングリスト、メールマガジンが無制限に利用できるので、社内で使うのにも良いですし、メールマガジンの発行も自由に行うことが可能です。データベースについてはCMSなどMySQLを利用しますが、マルチドメインと併用してWordPressのようなCMSを何個も作成が可能となっています。
ですので、ディスク容量やデータベースなどの制限によっていくつもレンタルサーバーを借りなくても良いので、このCPI1つで賄えるのが嬉しいですね。
グローバルIPも1個付与と共用サーバーでは珍しく対応しています。CRONも利用できるのも珍しいです。
また、他の機能も他社に比べてそん色なく高性能・高機能ですのでかなり使えると思います。
サーバ稼働率が100%保証というSLAもビジネス用途には嬉しいですね。プランは1つだけになりますが、これで十分でしょう。月額4,000円以上かかりますが初期費用は無料ですので、これらの無制限サービスを考えるとかなりお得だと思います。
多くのビジネスサイトで利用されている実績があるようです。このCPIレンタルサーバーはKDDIグループのホスティングということで安心感もありますね。
その他、CPIならではのサービスとして、自動バックアップ機能があります。『SmartRelease(スマートリリース)』というサービスがあるのですが、自動でウェブ領域(テストサーバー・公開サーバー)、データベース領域のバックアップを取得します。
ウェブ領域は 30 世代、データベース領域は 10 世代まで取得でき、リストアもコントロールパネルから簡単に行うことが可能となっています。
デメリット~こんな方にはおすすめできません
CPIのデメリットとしては安い共用型のレンタルサーバーを探している方にはおすすめしません。CPIは法人向けで確実性、安定性、サポートを重視する法人ビジネス向けとなっています。
月額4,180円は共用サーバーとしては比較的高いほうだと思います。単純にホームページを持ちたい、WordPressなどのCMSを持ちたい程度なら他社のレンタルサーバーで十分です。
ただ、このCPIは複数サイトで大規模サイトも検討しており、かつ、障害に強いレンタルサーバーを探しているという方向けの内容となっています。
自分には合っていないと感じた場合は以下のレンタルサーバーおすすめランキングで他社も比較して検討にしてみてください。
CPIビジネススタンダードの口コミ・評判
KDDIウェブコミュニケーションズが提供するCPIビジネススタンダードはもともとシェアードプランACE、シェアードプランSV-Basicというサービス名称でした。
さて、ビジネススタンダードの口コミは本当か?多くのウェブサイトで言われていること、評判はどうなのか。
ビジネスと止められない安定性、高機能を重視、ビジネス用途・法人利用ならCPIの共用サーバー「ビジネススタンダード」が一番おすすめです。
CPIの大きな特徴であるディスク容量まで高スペックというのは他には無いサービスですので、大規模・複数サイトを運営かつ稼働率も考えるならCPI以上のレンタルサーバーは無いと思います。
CPIならではのサービス(自動バックアップなど)も機能として充実していますし、グローバルIP付与、CRON利用などあったら良いなというサービスが利用可能です。
注意としては、主契約ドメインのみに提供されている機能がいくつかあり、マルチドメインで運用するドメインには対応していないサービスもあるのでよく確認したほうが良いでしょう。
KDDIグループの運用するホスティングということで、安心感はありますね。10日間のお試しもあるので試しに使ってみるのも良いでしょう。
- 法人向けで自動バックアップや冗長管理された信頼性の高い共用サーバー
- KDDIグループのホスティング専門ブランドCPI
- 初期費用無料、10日間お試し利用が可能
- 専任スタッフによるテクニカルサポートが充実
種別 | 共用サーバー |
---|---|
月額料金 | 4,180円~ |
ディスク容量 | 300GB/SSD |
データベース数 | 5 |
マルチドメイン数 | 10 |
SLA | 稼働率100%保証(SLAあり) |
\お試し10日間無料/
まとめ
CPIビジネススタンダードは完全に法人向けの共用サーバーです。
とにかくビジネスを止めない、安定稼働、高速通信、高セキュリティ、SLA100%が特徴のレンタルサーバーです。
共用サーバーとしては若干割高感はありますが、法人向けに特化した内容であれば比較的安価に感じるレベルです。
ビジネス向けに多くのアクセスも受け入れられるようなサービス、アプリ開発及びアプリデータ送受信に対応するようなサーバーをお探しの方はCPIがおすすめです。