副業や個人事業主に人気の、GMOインターネットのレンタルサーバー「ConoHa WING」(コノハウィング)の仕様、特徴、キャンペーンなどを分析して仕様と機能が分かりやすいスペック表にしました。
また、利用するメリット・デメリットも解説するとともに、ConoHa WINGのレンタルサーバーの口コミは本当か?評判も調査しました。
このページは元大手電機メーカーのSI営業として大規模システム向けエンタープライズサーバーの提案/販売に携わっていた株式会社Crepas 代表取締役 牧村和慶が執筆・監修しています。
ConoHa WINGのレンタルサーバーの特徴とは
ConoHa WINGのレンタルサーバーは2018年に提供開始された”比較的新しい”レンタルサーバーです。
GMOインターネットが手がけるレンタルサーバーですので、同じ会社のレンタルサーバーが溢れかえっていてまたGMOかと思う方もおられると思いますが、そもそもコンセプトが他のレンタルサーバーとは異なります。
大きなポイントとしては、ConoHa WINGは個人でも副業としてビジネスを始めたい方や小規模な法人から比較的大きな規模のサイトを構築したい方向けの機能として、Webサーバーの処理能力、サイト応答速度をとことん追求したものとなっています。
実は今、googleのサーチエンジンの一つの指標としてWebサーバーの応答速度、Web VitalsのCLSなどもSEOとしての評価対象となっており、より速く表示されるほうが有利とされています。ですので、小規模なビジネスでも長い目でじっくり取り組みたい方、長く運営していきたい方にとってはとても有益な特徴を持つレンタルサーバーといえます。
通常の共用サーバーでありながらvCPUやメモリを確保できるプラン「リザーブドプラン」も用意されているので、アクセス数が多いウェブサイトやSNSシステムの構築、アプリなどを運営するにはもってこいのプランが用意されているのも面白いですね。
月単位の料金はものすごく安いわけではありませんが、あくまで最大料金の設定、利用時間に応じて時間単位で料金が決まるなど料金の節約もできるので無駄のない使い方ができます。
サーバ仕様・スペック表
ConoHa WINGの共用サーバーのサーバー仕様は以下の通りです。
なお、ConoHa WINGは共用サーバーに位置づけられます。主な機能やスペックについてプラン毎にまとめました。
→→表は右にスクロールできます→→
プラン名 | ConoHa WING | ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|---|---|
費用・コスト | 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | |
月額料金 | 1,452円 | 2,904円 | 5,808円 | 年一括払いの場合の月額換算料金、キャンペーンでさらに値引き | |
基本スペック | サーバ種別 | 共用サーバー | 共用サーバー | 共用サーバー | |
ディスク容量 | 300GB | 400GB | 500GB | SSD | |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | ||
サブドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | ||
日本語ドメイン | ○ | ○ | ○ | ||
グローバルIP | – | – | – | VPSのプランのみ対応 | |
CRON | ○ | ○ | ○ | ジョブスケジューラ機能で対応可能 | |
稼働率 | 99.99% | 99.99% | 99.99% | SLA保証 | |
データセンター | 国内外 | 国内外 | 国内外 | 日本国内、アメリカ(サンノゼ)、シンガポール | |
Web関連 | FTP | ○ | ○ | ○ | |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 過大な負荷がかかる場合は制限あり | |
アクセス解析 | ○ | ○ | ○ | ||
メール関連 | メールアドレス | 無制限 | 無制限 | 無制限 | |
Webメール | ○ | ○ | ○ | コントロールパネル上で利用可能 | |
メーリングリスト | 無制限 | 無制限 | 無制限 | ||
ウイルスメール駆除 | ○ | ○ | ○ | F-Secure | |
迷惑メールフィルタ | ○ | ○ | ○ | F-Secure | |
スクリプト | 独自CGI/SSI | ○ | ○ | ○ | FastCGIを利用可能。SSIは要確認 |
Perl | ○ | ○ | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
Python | ○ | ○ | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
Ruby | ○ | ○ | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
PHP | ○ | ○ | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
データベース | MySQL | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 標準容量あり |
SSL サーバ証明書 |
共用SSL | ○ | ○ | ○ | |
独自SSL | オプション | オプション | オプション | ||
CMS | Movable Type | ○ | ○ | ○ | |
WordPress | ○ | ○ | ○ | ||
Xoops Cube | ✕ | ✕ | ✕ | ||
その他 | – | – | – | ||
オンライン ショップ |
EC-CUBE | ○ | ○ | ○ | |
ダヴィンチカート | – | – | – | ||
ネットショップ オーナー |
– | – | – | ||
その他 | – | – | – | ||
グループウェア | サイボウズ Office |
✕ | ✕ | ✕ | |
サポート | 電話・メール | ○ | ○ | ○ | 電話、メール、チャットが平日10:00~18:00 |
個人での利用ならベーシック、小規模ビジネスや副業でもスタンダードで十分です。大規模アプリ開発ならプレミアムをおすすめします。
この他に上記プランの他、ConoHa WING リザーブド1GB、リザーブド2GB、リザーブド4GBの上位プランもも用意されており、こちらはCPUとメモリを確保して突発的なアクセス増によるサーバーの処理能力を確保するものです。
リソース保証されるので、アプリ運営などでフリーズさせない、365日確実にサービスを提供するためのプランです。
ConoHa WINGのメリット・デメリット
メリット~こんな方におすすめです
一番の特徴はサーバーの処理能力が高い点と時間単位の料金体系です。サーバが可動していない、利用しないときは料金がかからず月額決まったら金額以下の請求になることもあるので節約可能です
。一般的な共用サーバーの働きだけでなくVPSのようなリソースを確保して個々の利用者に提供しているので、サービスを止められない、356日休まず運営したい方向けといえるでしょう。
個人でもスモールビジネスを行う時代となった今、信頼できるサーバーを選ぶことは重要で、SLA保証もしっかり対応するConoHa WINGは個人のビジネスから法人の大規模サービスまでサポートします。
プランについては、ベーシック、スタンダード、プレミアム、そしてCPUとメモリのリソースを確保したリザーブドプラン(1GB、2GB、4GB)が用意されています。
プランによって料金と機能で異なる点はSSDのディスク容量と月間データ転送量、データベース数くらいなので、運営するウェブサービスの内容次第え決めると良いと思います。一般的なウェブサイト運営であればベーシックで十分です。
リザーブドプランについては、リソース確保するCPUとメモリによって料金体系が異なりますので、アプリ仕様を踏まえて決定するのが良いでしょう。通常のウェブサイトくらいであればリザーブドプランは選ばなくても良いでしょう。
また、意外と重要なポイントとしてコントロールパネルの使いやすさという点ではConoHa WINGはメリットが大きいでしょう。シンプルなデザインにコントロールパネルでの操作方法などサポート面もしっかりしているので初心者でも安心して利用できます。
なお、共用サーバーの他にVPSやWindows Serverもあります。
デメリット~こんな方にはおすすめできません
ConoHa WINGのデメリットとしては一番ベーシックなプランでも利用内容によってはスペックオーバーになるかもしれないという点です。
スモールビジネスで利用しない、趣味でウェブサイトを作るというくらいであればあえてConoHa WINGにする必要はありません。
あくまで、SLA保証やデータ処理能力が高いConoHa WINGは個人でも止められないウェブサービス、ウェブサイトを運営する方向けなので目的がしっかり明確な方向けであり、個人利用においてはおすすめできません。
自分には合っていないと感じた場合は以下のレンタルサーバーおすすめランキングで他社も比較して検討にしてみてください。
AIと連携してブログが作れる「Blog Creater」が便利
レンタルサーバーを使って副業や自身のビジネスでブログによる集客を考えている方も多いでしょう。
これまでのブログは自分で書くのが基本となっており、それがSEOでも重要と考えられてきました。
近年はChat-GPTをはじめとするAIの普及が進んだことでブログをAIに手伝ってもらいながら書くことも一般的になりつつあります。
googleでもAIの利用においてSEOとしてマイナス要因というようなことではなく、積極的に導入するような傾向にはないもののAIを使った記事はgoogle検索でも上位に表示されています。
筆者個人の考え方としてAIを積極的に利用するべきではない、AIにすべて記事を書かせるのは反対ではありますが、AIを活用して記事構成やアイデアを引き出すという点においては積極的に使っても問題ないと考えています。
ConoHa WINGで活用できる「Blog Creater」ではAIが記事構成を考えて、キーワード調査も行ってくれる便利機能となっています。
記事を作る時間を削減できるだけでなく、SEOを考慮した記事構成をAIで自動的に作ってくれますのでコンテンツSEOという点においても有用なサービスと言えるでしょう。
参考:https://www.conoha.jp/wing/function/blog-ai/
ConoHa WING共用サーバーの口コミ・評判
ConoHa WINGの口コミは本当か?多くのウェブサイトで言われていること、評判はどうなのか。
データ処理能力が高いといっても利用者目線では比較するのが難しいのが現状です。それでも、リソール面や仕様・スペックにおいては他社よりもしっかり盤石な内容なので料金と機能のコストパフォーマンスは十分です。また、時間単位で料金が決まるのも新しい試みで、使わなければ安く収まるというのも嬉しいポイントです。実は最低利用期間もなく、いつやめても解約金が発生しません。初期費用もありませんので、ちょっと試しにやってみるという方でもほとんどお金をかけずに利用することが可能です。
学生向け、学割プランもあるのも面白いです。学生から小規模ビジネスを立ち上げるときにも低コストで運営をスタートすることができるので学生にもメリットが多くあります。
ConoHa WINGレンタルサーバーはサーバーのデータ処理能力が高く、時間単位の料金体系が特徴のサーバーです。初心者から中級以上の方に幅広くおすすめできます。ビジネスでも個人でも十分利用可能で、使いやすいコントロールパネルも定評があります。
上記したAI連携機能「Blog Creater」もブログを作る予定の人にはタイパとコスパの面でも使ってもらいたい機能でConoHaだけで使えるというのもConoHa WINGを選ぶ理由になるでしょう。
- 共用サーバーながらメモリとCPUを強化しているからWeb表示速度が速い
- 稼働率99.99%でSLAあり
- 初期費用無料&月額料金割引キャンペーン
- 独自ドメイン2つ無料キャンペーン
種別 | 共用サーバー |
---|---|
月額料金 | |
ディスク容量 | 300GB/SSD ※ベーシック 400GB/SSD ※スタンダード 500GB/SSD ※プレミアム |
データベース数 | 無制限 |
マルチドメイン数 | 無制限 |
SLA | 稼働率99.99% |
\初期費用と月額料金割引キャンペーン中/
まとめ
ConoHa WINGのレンタルサーバーは個人利用から小規模法人まで使えるレンタルサーバーです。
稼働率はSLA保証があり、CPUやメモリのスペックを強化しているためサーバーの表示速度については他社と較べて高速化する機能が備わっています。
その他、データベース数は無制限となるなど、基本的なところは抑えているので最小プランからスタートして、様子をみて中盤のクラスに移行するのも良いでしょう。