法人・ビジネス向け・商用利用を目的とした専用サーバーの料金や仕様・特徴を比較しました。
当サイトでは法人・ビジネス向けの商用サイト、ウェブアプリケーション、自社開発アプリ開発及びサービス運用で利用できる専用サーバーのホスティングを利用するなら当サイトで比較検討ください。
今回は専用サーバーの料金・仕様・機能を比較し、おすすめ順にランキング化、お得なキャンペーン情報も毎月更新していますので最後までご覧ください。
監修者プロフィール
監修者:株式会社Crepas 代表取締役 牧村和慶
学生時代、自作パソコンを独学でRed Hat Linuxの自宅サーバーとして構築し、SendmailやCMS(Xoops、WordPressなど)を導入・運用。大学院卒業後、日本電気株式会社(NEC)へ入社。SI営業として大規模システム向けHPE製UNIXサーバー(HP-UX)の販売経験、受賞歴あり。HP社より受賞(Certificate of HP-UX Server Champions Club 2008)。
専用サーバーの賢い選び方
専用サーバーとはその名の通りサーバーを1台専有する形で運用するレンタルサーバーです。
VPSと異なるのは仮想的に他のユーザと領域を分割されて提供されているわけではなく、物理的に自分のサーバーを持つ形となり、サーバー全部を専有する形となります。
あらゆる高負荷で多くのユーザーの同時アクセスに耐えるものになりますので、ほとんどの専用レンタルサーバー会社ではスペックはかなり高いものになっています。
CPUやメモリもかなり積まれているので大規模サイトやウェブサービス、ウェブアプリケーション、最近ではAIサービスを展開する上では専用サーバーも検討できるでしょう。
VPSと比べて価格が高いので料金面では利用するハードルは少し高いですし、専属技術者の配属も必要となってきます。
ここでは専用サーバーの料金やスペックを比較した上で、おすすめの専用サーバーについて紹介していきます。
専用サーバーの料金・スペック比較表【2024年11月】
法人・ビジネス向けの商用サイト、ウェブアプリケーションで利用できる専用サーバー(専有サーバ)の比較表です。ハウジングとは異なり、ホスティングの専用サーバーは安定稼動・サポートも充実しています。
以下は専用サーバーのスペックを比較したものです。主に法人向け用途のサーバを比較しています。
→→表は右にスクロールできます→→
サービス名 | プラン (専用サーバー) |
初期費用 | 月額料金 | ディスク容量 | メモリ | CPU コア数 |
RAID | OS | コントロールパネル | マネージド | 回線速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カゴヤ マネージド | 024v Dual | 11,000円 | 4,950円 | 180GB | 8GB | 1(仮想) | パリティRAID | CentOS | 独自 | ○ | – |
044s Quad R2 | 44,000円 | 16,355円 | 1TB+80GB | 8GB | 4 | RAID1 | CentOS | 独自 | ○ | – | |
164s Octo x2 R2 | 165,000円 | 39,600円 | 1TB+80GB | 8GB | 8 * 2 | RAID1 | CentOS | 独自 | ○ | – | |
エックスサーバー Business (仮想タイプ) |
エントリー | 55,000円 | 22,000円 | 1TB | 32GB | 12 (vCPU) |
RAID10 | Linux | 独自 | ◯ | – |
ミドル | 55,000円 | 44,000円 | 2TB | 64GB | 18 (vCPU) |
RAID10 | Linux | 独自 | ◯ | – | |
ハイエンド | 55,000円 | 66,000円 | 4TB | 128GB | 24 (vCPU) |
RAID10 | Linux | 独自 | ◯ | – | |
エックスサーバー Business (物理タイプ) |
エントリー | 220,000円 | 33,000円 | 1TB | 24GB | 6 | RAID10 | Linux | 独自 | ◯ | – |
ハイエンド | 330,000円 | 61,600円 | 2TB | 96GB | 16 | RAID10 | Linux | 独自 | ◯ | – | |
ハイエンド+ | 338,500円 | 67,100円 | 4TB | 96GB | 16 | RAID10 | Linux | 独自 | ◯ | – | |
CPI | CHM-21Z | 101,200円 | 29,700円 | 480GB | 16GB | 8 | RAID1 | FreeBSD | 独自 | ○ | 1Gbps共有 |
CHM-22Z | 132,000円 | 40,700円 | 480GB | 16GB | 16 | RAID1,10 | FreeBSD | 独自 | ○ | 1Gbps共有 | |
CHM-23Z | 154,000円 | 62,700円 | 480GB | 32GB | 24 | RAID1,10 | FreeBSD | 独自 | ○ | 1Gbps共有 | |
GMOクラウド | |||||||||||
さくらPHY | RX2530 M5 | 264,000円 | 30,250円 | 480GB | 32GB | 8 | RAID1 | CentOS他 | 独自 | 要確認 | 100Mbps共有~ |
WADAX | マネージドプラン | ||||||||||
マイティサーバー | 受付終了 |
※△は有料オプションで選択が可能です。
※料金は1年一括払いをベースに月額料金を計算しています。
※料金表記は税込み価格です。
※初期費用や月額料金は一定の条件下によるものもありますので詳しくは各社公式サイトでご確認ください。
比較項目の用語解説
サービス名 | レンタルサーバー事業者が展開するレンタルサーバーサービス名称です。 |
---|---|
プラン名 | そのサービスにおいて複数のプランがあれば掲載しています。 |
初期費用 | 契約初期に発生する費用です。 |
月額料金 | 上記の表では年払い月額換算した金額となっています。月単位の契約を行った場合は記載する料金より高くなるケースがありますのでご注意ください。 |
ディスク容量/種別 | HDDの容量です。利用できる最大の容量となっているケースもあり、最大限利用するにはその都度サーバ会社に依頼しなければならない会社もあります。詳しくは各社の公式サイトをご確認ください。 |
メモリ | 仮想環境で利用できるメモリ容量です。使用できるメモリ容量が保証されている数値が基本となっております。 |
CPU | CPUのスペックを示します。各社で表現が異なっておりますが、基本的には仮想環境で利用できるコア数を示します。周波数で記載があるサーバ会社もありますので、その場合は周波数で示します。 |
RAID | RAIDの有無及びRAIDレベルを示します。パリティ分散、ミラーリング、ストライピング、他複数組み合わせなどです。記載が無い場合はディスクがRAID構成になっていない可能性があります。詳しくは各社の公式サイトよりお問い合わせください。 |
OS | 使用できるOSの種類です。初期インストール及び選択可能なOSになります。OSのバージョンは各社の公式サイトに記載がありますのでご確認ください。 |
グローバルIP | グローバルIP(固定IP)の有無です。専用サーバーの場合は1個以上付与されるのが一般的です。 |
回線速度 | 仮想環境のグローバル回線速度です。ローカル回線速度はご確認ください。 |
コントロールパネル | 利用可能なコントロールパネルの種類です。コントロールパネルを利用する際はオプション料金がかかる場合がありますので詳しくは各社の公式サイトをご確認ください。 |
専用サーバーおすすめランキング【2024年11月】
以下より、サーバースペックと価格のコストパフォーマンス重視で、かつ当サイトからの申込件数が多い順におすすめの専用サーバーを紹介します。
格安な料金で人気「カゴヤ・ジャパン マネージド専用サーバー」
老舗レンタルサーバー会社のカゴヤ・ジャパンの専用サーバーは4,950円から使える専用サーバーということでかなり格安なのが特徴です。マネージドサービスもついて豊富なプランは魅力的です。
- カゴヤ・ジャパンの運用面とコスパを考えた専用サーバー
- マネージドサービス付きのため専用サーバーながら運用が楽
- 各種簡単インストールやサイボウズなどグループウェアも使える
- 冗長化や高速化も兼ね備えているのでアプリ開発やEC、クラウドサービスにもOK
種別 | 専用サーバー |
---|---|
月額料金 | 4,950円~39,600円 ※初月無料 |
メモリ | 1GB~32GB |
ディスク容量 | 100GB~1TB/SSD ※別途メール領域に80GB |
CPU | 仮想CPU~Intel Xeon |
OS | CentOS系、Nginx + Apache |
電源冗長化 | あり |
\マネージドだから運用も楽でサポートが手厚い/
高スペックで安定と実績「エックスサーバーBusiness マネージド専用サーバー」
一般向けのレンタルサーバーで人気のエックスサーバーでは法人向けのエックスサーバーBusinessも高スペックで高性能と高信頼性で人気があります。
特に法人向けの共用サーバーは中規模以上の法人でも耐えうる安定稼働とセキュリティを確保したレンタルサーバーとなっています。マネージド専用サーバーも選ぶことができ、アプリ開発やサービス提供もエックスサーバーBusiness上で行うことが可能で、サポート体制が充実しているだけでなく設定代行サービスが多種多様な部分で提供されているので技術者を多く確保しなくても良い点で魅力です。
- 国内シェアNo.1の法人向け共用サーバー&専用サーバー
- マネージドサービス付きのため専用サーバーながら運用が楽
- 高スペックで高速化と安定性を兼ね備える
- 設定代行サービスが利用でき、技術サポートも充実
種別 | 共用サーバー・専用サーバー |
---|---|
月額料金 | 4,180円 ※スタンダード1年契約 8,360円 ※プレミアム1年契約 12,540円 ※エンタープライズ1年契約 22,000円~ ※エントリー(仮想)マネージド専用サーバー1年契約 33,000円~ ※エントリー(物理)マネージド専用サーバー1年契約 |
メモリ | 32GB~128GB ※マネージド専用サーバー(仮想) 24GB~96GB ※マネージド専用サーバー(物理) |
ディスク容量 | 700GB~900GB/SSD ※共用サーバー 1TB~4TB/SSD ※マネージド専用サーバー |
CPU | 12コア~24コア(vCPU)※マネージド専用サーバー(仮想) 6コア~16コア(物理コア)※マネージド専用サーバー(物理) |
OS | Linux系 |
電源冗長化 | あり |
\共用からマネージド専用サーバーまで選べる/
サポート充実&高スペック「CPI 専用サーバー」
CPIの専用サーバーは若干高額ですが料金に見合った機能とサポートが充実しています。他社に比べて高スペックなだけでなく、24時間体制の専任担当がつくので導入・運営も安心です。
コスパが良い「さくらインターネット 専用サーバー」
さくらの専用サーバーは若干スペックは低めですが料金の安さと使いやすさに定評があります。特にマネージドサービスは標準対応なので運用面で重宝すると思います。
専用サーバーを比較する5つのポイント
法人・ビジネスで商用サイト、ウェブアプリケーション、ゲームアプリなど様々な用途に自由に使える専用サーバは自由だからこそ運用が難しかったり、サービスの質を特に重視しなければならなかったり共用サーバとはまた違った検討が必要となってきます。
専用サーバを使うということは自社で自由にものづくりしたい、ウェブアプリケーション、ゲームのプラットフォームなど多くの負荷とアクセスを見込めるサービスを運用していくものと思います。
だからこそ、自社の取り組む業務やビジネス・事業の要件を一番に重視し、安定稼動とコストパフォーマンス、サポート体制の充実度で専用サーバを選ぶ必要があります。
では、専用サーバの運用を行う際にどのような優先順位でサーバを選べば良いか確認していきましょう。以下の順で確認してみてください。
- 運用するビジネス・業務の必要要件(スペック・仕様)を満たしているか
- サポート体制
- コスト・費用
必要要件(スペック・仕様)
専用サーバを利用するとなれば負荷のかかる何らかのサービス(大規模サイト、ウェブアプリケーション、ゲームアプリのプラットフォーム、データベースサーバ等)で常に安定的に稼動させるのが基本です。
サービスをユーザに正常な形で24時間365日休むことなく提供することが大前提であるべきですので、要件を満たすためのスペック(ディスク容量、CPU、メモリ)、ネットワークの回線は充分である必要があります。
また、必要に応じてディスク追加、CPU増強(別プランへの乗り換え)、メモリ追加が可能であるとより安定的にサービスを提供できるはずです。
上記の比較表ではメモリについては増強できる最大値も表示しています。
また、多くのサーバ会社プランではストレージ追加も容易に行えるところが多いです。ネットワーク回線についてはほとんどのプランで回線増強が可能です。
有料オプションではありますが、いざというときに対応できたほうがより良いので増強を見込んだほうが良いサービスを提供する場合はスペックアップできるプランを確認しましょう。
サポート体制
サービス開発を行う上ではエンジニアの確保とサービスを提供した後の運用も充分に行える体制が必要です。技術力の問題で様々なトラブルも起こる可能性があるので、サーバ会社側のサポート体制も重要です。
サービス品質を維持するためにも、できれば、24時間365日サポート体制が組まれている会社、メールではなく電話で問い合わせができる会社がおすすめです。
全てではありませんが、多くの会社で24時間365日のサポート体制が整っています。もっといえばサーバ提供会社自身の技術力にも目を向けるとより良いと思います。
また、マネージドサービスを受けるのも一つの手段となります。マネージドサービスはパッチやセキュリティアップデート、運用監視(リソース監視、サービス監視、死活監視などものによってはマネージドサービスでなくても受けられるものがあります)など面倒な運用作業をお任せすることができます。
サービスのリリース及び運用をメインに行いたいので、サーバ周りの運用作業にかかるコストや技術者の確保のことを考えて割に合わないということになればマネージドサービスを受けることも得策になるはずです。
多くのレンタルサーバで有料オプションでマネージドサービスが提供されています。
当サイトのおすすめは、専用サーバーでもできるだけマネージド・サービスが受けられるレンタルサーバーが良いでしょう。とにかくサーバー周りの運用コストが馬鹿になりませんし、運用者教育にお金と時間がかかりますので出来るだけマネージドでおまかせできるところは依頼したほうが良いですし、すぐにサーバー側の技術者に相談できるような体制を組むことをおすすめします。
コストと費用
サービスを提供するとなればそこから収益を上げることが前提になっていると思います。
ですので、充分に要件を満たしながらもコストを抑えることも必要です。
基本仕様は安くてもサーバ周りの運用で費用がかかってしまっては意味がありません。
有料オプションや基本的なサービスにかかる費用を含めて総合的にコストパフォーマンスが良いとされる専用サーバを選びましょう。
その他、利用者数が多いかどうかも決め手となります。
利用者数が多ければ多いほど、そのサービスが信頼されて今現在も継続して使われているということで安心して使える可能性が高いです。
専用サーバーは通常のレンタルサーバーとは何が違う?
専用サーバーは通常のレンタルサーバーと何が違うのか。
答えは明確で、専用サーバーもある意味でレンタルではありますが、自由にサーバーを使える権利が物理的なサーバー含め全てあるのが専用サーバーです。
一般のレンタルサーバーではあくまでレンタルの考え方が強く、使える範囲が限られるのでサーバーの領域を間借りするイメージ、アパートでいうと一部屋を借りるイメージです。一方、専用サーバーはアパート毎全部借りるようなイメージで、自由にカスタムしても良いという内容です。
CPUやメモリなどのスペックはプランによって様々ですが、スケールアップできるものが多いので、専用サーバーによるサービスの提供、運用状況に応じて対応しやすいのも専用サーバーの特徴の一つです。
以下の記事で共用サーバー、専用サーバー、専用サーバーの違いを解説していますのでご覧ください。
まとめ
ここでは専用サーバーを比較、ランキングで紹介しました。
専用サーバーでは専任のスタッフを配属させるなどの技術力と技術者人数の確保も必要となってきます。
root権限もあるので自由にインストールやOSのカスタムなど自由度が高いですが、運用に関わるセキュリティの知識やアップデートに関して契約者側で対応していかなければならないので通常利用におけるハードルは高いです。
一般的なレンタルサーバー(共用サーバー)をお探しなら以下の記事を参考にしてみてください。