UQ WiMAXは以前まで料金面で見ると全くおすすめできませんでしたが、UQならではの特徴があるためおすすめです。
監修者について
プロバイダー・ワン著者兼監修者:株式会社Crepas 代表取締役 牧村和慶
大学院卒業後、日本電気株式会社(NEC)に入社。SEやSI営業として携帯キャリア向け大規模システム開発やエンタープライズサーバー提案等の業務に従事する。数年後、インターネットプロバイダーであるNECビッグローブ(現、KDDIグループ傘下のビッグローブ株式会社)へ出向し、コンシューマー向けのサービス企画・運用に携わる。2013年に株式会社Crepasを創業。現在は複数のWebメディアの運営、WiMAXなどのポケット型WiFi・モバイルWiFiの比較解説をYouTube動画で配信、インターネット回線やレンタルサーバーなどIT分野のメディア監修も多数あり。
このページは、大手インターネットプロバイダーに勤務していた元社員の牧村和慶がプロバイダー社員時代に培った技術や知識、経験を踏まえて、公正な比較を行った上で執筆・更新しています。
UQ WiMAX +5Gの今月のキャンペーン
まず、UQ WiMAX+5Gのキャンペーン、今月の情報をお伝えしておきます。以下のキャンペーンを前提に以下おすすめできる理由など解説していきます。
- WiMAX公式だから安心!UQデビュー割で端末代が6,732円に(新規または機種変更)
- WiMAX+5Gは、はじめる割適用で月額4,268円
- ギガ放題プラスS/ギガ放題プラスS Netflixパック)契約で端末代20,988円割引
- 公衆無線LAN「UQ Wi-Fiプレミアム」が利用可能(無料)
- エンタメ系オプションが充実
実質月額/契約年数 | 5,039円(税込)/13ヶ月 |
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キャンペーン特典 | はじめる割で月額値引き ギガ放題プラスS/ギガ放題プラスS Netflixパック)契約の新規契約で20,988円割引、機種変更は17,820円割引 |
月額料金 | 4,268円(税込)~ |
初期費用 | 3,300円(税込) |
端末代 | 27,720円(税込)~ →端末代値引きキャンペーン6,732円 |
支払い方法 | クレジットカード |
\UQ公式だから安心!端末代が安く買えるはUQだけ/
UQコミュニケーションズでは令和6年能登半島地震の支援としてUQ WiMAXの料金支払延長、貸出サービス「Try WiMAX」の貸出期限日延長などの支援を発表しました。
参考:能登半島地震に伴う支援について(令和6年)UQコミュニケーションズ
UQ WiMAXをおすすめしたい全理由
UQ WiMAXは本家WiMAXであるUQコミュニケーションズ株式会社が提供していますが、本家だけあってかUQにしかない特徴がいくつかあります。
- 契約期間の縛りがないプランがある
- ホームルーターやモバイルルーターの端末代割引がある
- 障害者向けハート割プランがある
- 公衆無線LAN「UQ Wi-Fiプレミアム」が利用可能(無料)
- エンタメ系オプションが充実
- UQスポット店舗でその場で持ち帰りが可能
それぞれ解説していきます。
2年契約が可能
2018年から2019年にかけて終了した2年契約がUQでは再スタートしています。他のプロバイダーのほとんどが3年契約なので2年で感がている方はUQがおすすめです。3年で途中解約で考えている方は違約金が発生してしまいますので、最初から2年と決めるならUQ WiMAXが良いでしょう。
契約期間の縛りがないプランがある
UQコミュニケーションズの公式サイトには大々的に出していないのですが、UQオンラインショップでWiMAX端末を選択してWiMAXの申し込みを行う際、契約期間の欄に契約期間の縛りなしを一応契約できるようになっています(ただし、今後終了する可能性があります)。
こちらの「期間条件なし」を選択すると契約解除料(違約金)無しで解約することができます。ただし、金額は少し割高なのがわかるでしょう。
さらに、期間条件無しの条件でいえばBIGLOBE WiMAXは1年契約で違約金1,000円で解約できるのこちらのほうがおすすめだったりします。
参考:UQオンラインショップ(UQコミュニケーションズ株式会社)
WiMAXを契約期間縛り無しで利用するなら以下の記事が参考になりますのでご覧ください。
また、レンタルWiFiであれば短期利用でWiMAXを利用することも可能です。
ホームルーターやモバイルルーターの割引がある
UQ WiMAXではホームルーターやモバイルルーターについて割引価格にて提供しています。
2022年夏以降、電気通信事業法の改正により解約金の過度な縛りができなくなりました。
その結果、多くのWiMAXプロバイダーでは端末代を無料提供して途中解約で端末代分の1-2万円程度の残債を利用者に請求していましたが、それができなくなりました。
UQ WiMAXではもともと有料での端末代を提供していましたが、他社のMVNOプロバイダーでも有料となったため、UQでは商品券キャッシュバックを取りやめ、端末代を割引価格で提供するようなキャンペーンに変更しています。
具体的には一部の端末代を5,000円台とすることで通常より15,000円程度安く提供するようにしました。
結果的にキャッシュバック15,000円と同等の内容となり、UQでも一部のWiMAXプロバイダーより実質費用で安く提供できるようになりました。
詳しくは今月のWiMAXおすすめランキングの料金比較表をご確認ください。
障害者向けハート割プランがある
障害者向けハート割プランは障害者向けに少し料金が割引されたプランです。
ハート割の条件は障害者手帳などのコピーを提出することが必要です。なお、プランはいくつかありますが、基本的には2年か3年のギガ放題プランを選択することになります。
お申し込みに際し、お持ちの「障がい者手帳」 「療育手帳」 「精神障がい者保健福祉手帳」「特定疾患医療受給者証+補助書類」「特定疾患登録者証+補助書類」のコピーの提出が必要となります。
公衆無線LAN「UQ Wi-Fiプレミアム」が利用可能(無料)
個人的にはこれが最大のメリットと考えています。UQ WiMAXで接続しない場面、例えばモバイルルーターを忘れたときや速度制限に引っかかってしまった場面、WiMAXの電波状態が思わしくないときにUQ WiFiプレミアムを使うことができます。もちろん、UQでなくても公衆無線LANを利用できる場所もありますが、設定が面倒だったり一部有料だったりしますのでUQ WiFiプレミアムを利用するメリットはあります。
ポイントは以下の通り。
- 無料で使える
- 新幹線、空港などで使える
- WiMAX端末がなくても使える
- 速度制限なし
- 全国で使える場所が多い
他のMVNOとしてWiMAX回線を提供しているプロバイダーでは利用できませんのでUQ WiMAXの最大のメリットといえます。
参考:UQ WiFiプレミアム
エンタメ系オプションが充実
UQ WiMAXを契約するとmy UQという会員サイト「UQエンタメマーケット」にアクセスできます。UQエンタメマーケットには様々なコンテンツが置いてあります。
基本的には有料になりますが、UQ WiMAXの料金に上乗せされて請求が来る形となっています。
エンタメ系のコンテンツだけでなくセキュリティや安心機能などがこちらの画面から追加することができます。利用できるサービス内訳は以下の通りです。
- オンラインゲーム
- ハンゲ(hange)
- セキュリティサービス
- Kaspersky、McAfee、他
- オンライン写真サービス
- snapio(スナッピオ)
- クラウドサービス
- AOS BOX
- 動画配信サービス
- U-NEXT
- ソフトウェア
- OPTIM(パソコンソフト、パソコン向け書籍などが使い放題)
- 音楽配信サービス
- RecMusic、music.jp
- おうちサポートパック
- 水回り、鍵、ガラスなどのトラブル、ハウスクリーニング、家事代行などの一部割引適用
- 端末安心補償
- 故障、修理代の補償
参考:UQエンタメマーケット
UQスポット店舗でその場で持ち帰りが可能
UQスポットとは、UQ mobileやWiMAXなどを販売する店舗のことで、イオンやららぽーとなどの大型商業施設や路面店など全国に展開されています。
こちらのUQスポットならその場で販売員から説明を受けることが可能で、店舗に在庫があればその場で持ち帰ってすぐにWiMAXの利用が可能です。今日中にWiMAXによるインターネット利用をしたいという方ならUQスポットで契約するのも良いでしょう。
その他のプロバイダーの契約はこちらのUQスポット店舗ではできませんので注意が必要です。
UQ mobileも一緒に契約すればウルトラギガMAXもその場で説明を聞きながら適用できるので便利です。
参考:UQスポット
やっぱり料金が割高なのはUQ WiMAX最大のデメリット
最安のWiMAXを考えているならUQは全くおすすめできません。理由は以下のUQ WiMAXのデメリットで上げたとおりです。
- 他社より実質費用が割高(月1,000円以上割高である計算になる)
- WiMAX端末代が有料(他社は無料だが、UQはWiMAX2+で15,000円から、WiMAX+5Gなら21,780円)
費用面では全くおすすめできないプロバイダということが言えます。
費用・料金について他社との違いは以下の記事をご覧ください。
様々な割引や特典がありますが唯一無二な特徴はUQスポットで端末を持ち帰れる点と公衆無線LAN利用の点でしょう。とはいえ、Broad WiMAXも地域は限定されますが即日持ち帰り可能です。
結論まとめ:UQ WiMAXを敢えて選ぶ必要はない
実はメリットであげた点、よくよく考えればたいしたメリットではないことが分かります。以下、解説していきます。
2年契約が可能
→1年契約のプロバイダーを選ぶか違約金払ってでも月額実質費用が安いプロバイダーのほうがお得です。それだけUQは高いのです。
契約期間の縛りがないプランがある
→1年契約で契約解除料1,000円のビッグローブで十分。キャッシュバックもあるしこちらのほうがお得です。
障害者向けハート割プランがある
→とくとくBBなどの他のプロバイダーのほうがもっと安いです。
公衆無線LAN「UQ Wi-Fiプレミアム」が利用可能(無料)
→wi2(ワイツー)で十分です。
エンタメ系オプションが充実
→個別に契約しても十分安いです。
UQスポット店舗でその場で持ち帰りが可能
→Broad WiMAXでも持ち帰り可能(地域が限られる)ですし、すぐに使いたいような方はでも2,3日で届きますし、緊急対応としてスマホのディザリングを使えばOKです。
というわけで結論として、UQ WiMAXはおすすめしません。今月最安おすすめNo.1プロバイダーを選んだほうがお得です。