過払い金請求に強い弁護士・司法書士事務所おすすめ4選

かなり昔にお金を借りていた経験がある、金利が高かった頃の消費者金融カードローンやクレジットカードの支払いで苦労した経験があるという方は過払い金請求によって支払い過ぎた利息が戻ってくるかもしれません。

ここでは過払い金請求ができるケースや過払い金請求に強い弁護士、司法書士のおすすめ事務所を紹介していきます。

全国対応で債務整理専門のおすすめ法律事務所・司法書士をお探しなら以下の記事も参考にしてみてください。

借金を返済済みでも過払い金の返還が可能

過払い金返還で払いすぎたお金が戻ってくるので借金の減額につながります

過払い金バブルとも言える昨今、借金をした際に２つの出資上限を利用して高い利回りを設定して貸し付けたことによる返還金、過払い金の返還が相次いでいます。倒産した企業（クラヴィス）も出てきており、企業が倒産する前に、もし払いすぎているのではと不安に思った方は一度相談してみると良いでしょう。

こちらのページでは過払い金返還について解説していきます。

過払い金とは？

借金をした人（債務者）はお金を貸した人（債権者）に対して対価（この場合、金利ですね）をつけて返済するのが通例です。お互いの合意があればいくらでも良いのですが、通常は利息制限法といった規制の中で金利を設定するのが通常です。利息制限法は下記のように定められています。

利息制限法の金利

借金が10万円未満	年利20%
借金が10万円～100万円未満	年利18%
借金が100万円以上	年利15%

以上のような金利が設定されるのが普通です。しかし、もう１つやっかいな法律があり出資法というものがあります。こちらも利息制限法と同じような内容で出資する側は金利をこれだけつけても良いというある意味で法外な利息、ヤミ金を排除するような内容で基本的に上限を年利29.2%としていました。

グレーゾーン金利

この20%と29%の差をグレーゾーンと呼んでいます。他の金融機関もこちらの出資法の金利上限に沿って貸し出しを行っていたので差が出てしまっています。これまでは違法として罰せられることがなかったためこの水準で貸し出しをしていましたが、多重債務者が支払い継続できなくなったりなど問題が多発したため、これを過払いとして法律で厳しく罰するようになりました。

結果、この利息制限法の金利と出資法の金利の差を過払い金として請求ができるようになったわけです。しかも返済が済んだ人でもこの差があれば過払い金の請求を金融業者に対して行うことが可能です。

過払い金請求は任意整理の一貫として依頼しよう

なお、任意整理でも金利に問題がないかチェックを行いますので一緒に過払い金解決を行うことが多いです。費用もその分かかりますが、戻ってくるお金がかなり違いますし、場合によってはこの任意整理と過払い金請求を同時に行って、戻ってきたお金で借金返済、法律事務所への支払いを済ませて支払いが終了したというケースもあるようです。

過払い金でも戻ってきたお金に対して約２０％分の報酬金を事務所側に払う必要があるのでまずは過払いがあるかどうかについて無料相談を行う際に聞いてみると良いでしょう。

基本的には任意整理を行い、その中で過払い金請求をすることで借金への負担がかなり軽減されるでしょう。返済がもう終わりそう、済んでいるという方も一度相談してみると良いと思います。

過払い金請求に強い債務整理の事務所の選び方

過払い金に強いということは過払い金の交渉がうまい事務所である、過払い金を満額返還する力があるということです。そのような事務所に債務整理をお願いすれば借金の返済が楽になるといえると思います。

過払い金請求を行いたい方で、債務整理の事務所を選ぶポイントとしては、過払い金の返還手続きは示談か裁判かどちらで行っているか確認する必要があります。

示談の場合は過払い金額の数割が返還されます。つまり、全額戻ってくるわけではないんですね。しかし裁判なら満額で返還される可能性が高いです。どちらの手段で過払い金請求を行っているか確認する必要があります。

過払い金返還を行う手順としては、法律事務所や司法書士事務所と債権者の金融機関とで示談交渉を行います。何割戻すかなど細かい交渉が入るわけです。交渉がうまければ9割とか戻ってくるわけですが、これは事務所の交渉能力次第だったり、金融機関の方針で変わったりもします。これが裁判ならほぼ満額戻る可能性が高まります。

確認するポイント

電話やウェブ問い合わせの際にどのようにして過払い金請求を返還手続きするのか聞いてみると良いでしょう。

• 示談 or 裁判
  • 過払い金返還請求の手続きは基本的にどのような方法を行っているか聞いてみると良いです。できれば満額戻るようにしたいと言えば、それに対して可能性などを含めた事務所がとっている方法を説明してもらえます。内容によってその事務所に任意整理・過払い金請求をお願いするか決めるというのでも良いかもしれません。
• 過払い金が戻るまでの期間
  • 示談と裁判とで解決までかかる時間がかなり違います。一概にどれくらいとは債務状況次第だったり金融機関の動き方次第で明確なことは言えませんが、一つ言えるのは示談のほうが裁判による過払い金請求よりも短期間であることです。早い解決を求めるなら示談、満額戻ってくるような結果を求めるなら裁判ということになります。

過払い金請求を重視して任意整理を行うべき人とは？

2010年6月に出資法が改正されたところから払い過ぎた利息に対する過払い金の返還請求ができるようになりました。それ以前から借入がある方、もう返済された方でも借入していた方は戻ってくるお金があるかもしれませんので債務整理を専門に行う事務所に問い合わせてみることをおすすめします。

10年以上前に完済した借金でも過払い金を取り戻せるケースがある

過払い金の請求の時効は10年・・・それでも請求可能なケースとは？

借金の債務整理を行うと、まずは借金の引き直し、過払い金請求によって返済額の再度の計算が行われます。その過払い金ですが、もう完済したから関係ないと思っておられる方も多いですが、過払い金については過去に遡って、完済していたとしても請求可能です。

過払い金が請求できる期間は支払完了してから10年以内が限度となっています。しかし、借り入れと返済の状況によってはさらに遡って請求可能なケースもあります。

完済して10年以上経っても過払い金を請求できるケースとは？

実は完済して10年が経過したとしても、金利のグレーゾーンで払っていた利息分を取り戻すことが可能です。下記のようなケースで取り戻すことが可能となっていますので確認してみてください。

1. 原則、完済後10年以内である
2. 完済後、同じ業者からまた借り入れをした
3. 返済の途中、再度の借り入れをして限度枠を広げるために借り換えをした

１に関しては何度も述べた通り、完済して10年以内であれば問題なく過払い金返還の請求できます。

２については完済したとしても、その後期間があいて同じ金融業者から借り入れをしたケースも10年以上経っていたとしても請求できる可能性があります。完済した借金と再度借り入れをした借金とに関連があれば一連の借金とみなされて再度借金をして完済したところから10年と引き直すことで期間を大幅に伸ばして過払い金請求ができるようです。

ただし、完済した後の再度の借り入れまでに相当な期間が空いているようであればそれは一連の借金とみなされないこともあるので注意が必要です。

３については借り入れの限度枠を広げませんかという甘い誘いにのって一旦完済するために借り入れを起こしたケースです。これは借り換えといいますが、一旦借金を借金をして得たお金がで返済する、そうなると一旦は返済するｋとおになったのでまっさらな状態から大きな額を借りることができるという本来はあまりおすすめできない手法による借金です。

借り入れを行った場合は一連の借り入れとみなされるので、かなり期間が長く返済を行っていたということになりますので、完済後１０年以内であるという条件の完済のラインが後ろにずれることになります。例をあげて説明すると、最初の３０万円の借金をして返済していたが、借り入れ限度枠を５０万円まで増やすことができるという誘いにのって、新たに５０万円の借金を行って、すぐに３０万円の借り入れ分を利子付きで完済、債権者は返済したにも関わらず数十万円も手元に残ったというケースです。この場合は５０万円に対する返済をしないといけないのでもっと返済が大変になっていると思います。

このように一つの融資から始まった一連の完済までの流れについては最後の返済が完了しないと途中で一時的に完済できたとしても最後に返済しないと完済と認められず、最初から最後までの一連の借金の流れと判断されます。

ですので、今一度当時の状況を思い出して、司法書士や弁護士の先生に相談してみることをおすすめします。このような場合、現在は借金されていない、返済しつづけていることもない方だと思いますので事務所を選ぶ際は着手金が無料（０円）の事務所を選んだほうが良いでしょう。

一応調べてみてやっぱり過払い金請求できないとなったら費用だけ余分にとられてしまいます。

借金返済が既に終わった方でも完済後１０年を経っていないという方は過払い金請求が可能です。過払い金を請求できるようになったのは近年行われたばかりなので現時点で過去に完済したという方は過払い金請求ができる可能性が高いです。

また、完済した後１０年以上経っていたとしても借り換えや再度の借金などの状況次第で１０年以上経っても請求できるケースがありますので過払い金請求に強い事務所や着手金無料の事務所に相談してみることをおすすめします。

過払い金請求に強い法律事務所・司法書士事務所おすすめ4選

債務整理における過払い金請求は返還される金額の多さ、しっかり満額返金されるかという観点で事務所をランキング化しました。

過払い金返還における事務所の選び方としては、示談で交渉するか裁判をおこすかの違いが大きいです。

こちらでおすすめしている事務所ではしっかり満額を返還してもらえる可能性が高い事務所を厳選しました。どれだけ過払い金請求に力を入れているかというのが選び方のポイントになります。

杉山事務所

杉山事務所はかねてより過払い金請求に強い事務所として有名でした。特に注目されるべき点は過払い金請求は裁判で満額請求して取り戻すという点です。

この取組には時間を要することがありますが、満額請求して取り戻すことができれば事務所への支払い報酬の一部にもなりますので互いにWin-Winな解決策となります。

サンク総合法律事務所

サンク総合法律事務所は債務整理を専門に相談を受け付けている法律事務所です。

任意整理での解決が主ですが、過払い金請求もしっかり対応しています。債権者との過払い金請求は和解交渉になりますが相談者にとって一番良い解決策を提案してくれます。

中央事務所

中央事務所はテレビCMでも謳っているように、過払い金をしっかり調査して任意整理を含めた和解交渉に定評があります。

いろいろとヤバいだったり怪しいだったりという噂もありますが、実際のところは任意整理が主体の借金解決となっており、解決実績は業界でもトップクラスに多い事務所となっています。

債権者が複雑なほど事務所としての交渉能力が問われるので、複雑な案件であれば中央事務所に任せるのも良いでしょう。

アヴァンス法務事務所

アヴァンス法務事務所は全国対応で借金相談を受け付けていますが、特に大阪での知名度が高いです。

過払い金請求の調査もしっかり行いつつ、任意整理の費用が安い（着手金、基本情報がそれぞれ11,000円（税込））ので、まとまったお金がない方も相談が可能です。もちろん、分割払いなど現在の経済状況にあわせた返済計画を立ててくれますので安心です。

過払い金の返還は本当に「満額返還」か

債務整理として払いすぎた利息を取り戻す過払い金の返還、弁護士事務所などに相談をして実際に金融業者と交渉して返還が成功されたとしても本当に全て戻ってきているかはわかりません。

よく「満額返還」できましたといった成果を報告される例があるようですが実際には示談で交渉してすんなりいったというだけの話であり満額返還というわけではありません。

満額返還というのは本当に払いすぎた利息分をすべて戻してもらうことであり、示談交渉の中での言い値での満額ではありません。満額返還はよく示談交渉での満額返還が実際のところですので注意したほうが良いでしょう。

満額返還は裁判を起こして正確に戻ってくるお金全てであることを念頭に事務所への相談を行うべきです。本当に満額でなければ損をしてしまうかもしれません。

まとめ

今回は過払い金請求を主体とした相談について解説しました。

ポイントは過払い金請求が可能かどうかしっかり調べることやどう解決するのが相談者にとってベストな方法なのかしっかり提案してもらえるか、実際にそれを遂行してくれるのか相談時に話をすることが重要です。